第39回イブニングセッション「ストレスチェック制度の利活用について」ご報告

小田切優子(東京医科大学公衆衛生学分野講師)
タイトル「ストレスチェック制度の利活用について」

10月18日に第39回イブニングセッションが開催されました。
ストレスチェックで広く使用されている「職業性ストレス簡易調査票」の開発にも携わった小田切氏(東京医科大学)を演者に迎えました。講演では、ストレスチェック制度を利用した改善を実施した企業の良好事例、その改善効果に関する調査研究などが紹介され、ストレスチェックが改善に結び付くための条件・進め方についての学術的検討が報告されました。ストレスチェックの制度についてフォローをする研究の存在・実情を学ぶことができました。
議論では、評価に終わらず環境・組織の改善をする重要性、個人のチェック・評価が中心の方法の良否、一律な規制・対応の限界や弊害など、現状の制度の内容に関する疑問・意見もありました。ストレス対策のあり方については労働科学の重要な今後の課題として学会での議論の継続や行政への提案も期待されます。

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