9月20日に第38回イブニングセッションが開催されました。
原邦夫氏(原労働衛生コンサルタント事務所)
タイトル「自律的化学物質管理アクションチェックリストー2021-2023の厚労科研の研究を踏まえてー」
講演では、まず、多種多様な化学物質によって多発している労働災害の防止をさらに推し進めるために、2024年4月に施行されたばかりの「自律的化学物質管理」制度の解説がありました。
この制度については中小企業での実効性に課題があることから、中小が実施できる災害防止策を検討するための、多数の事故事例のテキストマイニング分析をはじめとするいくつかの研究が報告されました。研究結果から、比較的注目されやすい発がん性などの慢性的な毒性だけでなく、まずは件数が多い化学物質による事故防止面に着目する方法の提案がなされました。これに基づいて開発された「自律的化学物質管理アクションチェックリスト」が紹介されました。
化学物質の慢性的な毒性と危険性のそれぞれの対応方策などについて議論がなされました。
※次回予告 10月18日(金)18:00~(オンライン予定)
次回第39回イブニングセッションでは、やはり制度の改正が議論されている「ストレスチェック」についてご専門の小田切優子氏(東京医科大学)にお話をしていただく予定です。